こぶのなかのしる

観た映画のこととか、アナログゲームのこととか、色々と与太話して暮らしています

【映画】ANGEL-A アンジェラ

恵方巻食べてないです。

 

食べてないので、面白かった映画の話をしたいと思います。

 

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「ANGEL-A アンジェラ」

根は善人であるものの、人生がどん詰まってる上に高額の借金に追われて河で投身自殺を図っていたボンクラ青年(ずんぐりしたヒゲ達磨だけど28歳なので青年です)アンドレが、同じく河で身を投げた謎の美女アンジェラを救ったことから、彼女に付きまとわれるように共に行動するようになり、その謎の行動力と嘘くさいド級スペックで人生の問題を次々に解決していく、そしてその正体は…というボーイミーツガールならぬヒゲミーツセクシーな映画です。

 

とにかくこのヒロイン、アンジェラのスペックすさまじいのです。ただ美人なだけでなく、180センチを超える抜群のタッパに洗練されたスタイルとハイヒール、真っ黒なタイトドレスと、圧倒的ナイスセクシーなビジュアル作画を誇る上(このせいでアンドレとの身長差が頭一個分くらいあります。とんでもねぇ)、勝負度胸の塊でケンカも強い、なんかもう「太った人がおなかの空いたときに考えた最強のケーキ」みたいな美女です。あまりにも戦闘力が強い

この映画は全編モノクロなんですけど、その映像がアンジェラの美しさをますます引き立てている気がします。モノクロ画面だとブロンドや黒のドレスはほんとうに映えますね。

 

物語としては、そんなチートスペックのアンジェラに助けられるアンドレが主役であり、その彼が救われ、一皮剥けていく過程がストーリーの目的として進行していきます。冒頭では本当にイイとこナシなボンクラだったんですけど、少しずつ、少しずつ俯いていた心が首をもたげていくのが、じんわりと心地よいです。映画の映像としては地味でないんですけどね。なんだかんだで善人なので「なんでこいつがこんな都合のいい目に」みたいな気分にはならないのが良いですね。

 

もちろん、ヒロインのアンジェラを目当てに再生ボタンを押してもらってもかまわないくらいに魅力的なんですが、決してそれだけではない、ステキな映画です。ボンクラのアンドレもボンクラながらどこか憎めず、悪いヤツじゃないのが良いですね。

というわけで(??)全人類と全債務者観てほしいです

 

 

 

例によって映画のネタバレを含む話になるので下に分けておきます。

 

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【映画】エクス・マキナ

今日は吉野家でねぎ玉牛丼を食べたので無敵です。

 

無敵なので、面白かった映画の話をしたいと思います。

 

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エクス・マキナ

世界的な検索エンジンを運営するIT企業で、社内抽選に当選し1週間の慰安に招待された主人公ケイレブが、人里離れたド秘境にある社長宅で慰安のついでに新型女性アンドロイドのチューリング・テスト(そのAIが人間的思考を持っているか試すやつです)に参加することになり、そのアンドロイド「エヴァ」と関わっていく、というお話です。

 

この映画。まず何よりも、ビジュアルが最強に良いのです。そればっかだな!でもビジュアルは大事です。大事ですよね。

新型アンドロイドのエヴァは顔こそ人間そのものであるものの、頭や腕にあちこち機械部分が露出しておりとてもじゃないけど人間とは認識できない造形なのですが、演じているアリシア・ヴィキャンデルの異常なまでの美しさとそのメカ部分のシャープなデザインが、いわゆる「不気味の谷」を棒幅跳びで思い切り飛び越え遥か向こう岸にダイブ出来るくらいに惹き込まれます。それ以外にも身の回りの世話をする旧型アンドロイドのキョウコも(日系の女優さんらしいです)ものすごく顔が良い…このビジュアルの強さが「理想のアンドロイドを作る」という作中の目的と合致しており説得力を大幅に増しているのかな、と思います。

あと社長がヒゲゴリラでつよそう

 

作中で行われる思考テストの過程で、

「AIは膨大な量の情報(この映画では基礎に検索エンジンのデータベースを使っています)の蓄積によって、人間の思考や感情を擬似的に作り出すことが出来る」

「その一方で、人間が持っている感情、思考、性嗜好なども、同じようにそれまでの人生で感じてきた膨大な外部刺激の蓄積で作り出したものではないのか?」

「ということはつまり、限界まで仕上がったAIと人間の思考ルーチンに大きな違いなどないのではないか?」

という問答が出てきます。

 

 

この問答と前提を踏まえて、エヴァの思考や行動の変化を一本の映画として、シンプルに、ビジュアルの美麗さとは裏腹に一本木なストロングスタイルで描写しています。ぼくはアホ故にあまり難しく複雑なことが考えられないので、こういうテーマを絞った映画は吸収しやすくて助かります。

もちろん、その問答やテーマにイマイチ興味がなくても、この圧倒的な美しさと不気味の谷ジャンプを味わうためだけに観てもいい、そんなレベルの映画です。すき

全人類と全AI観てほしいですね…

 

 

以下いつものようにラストのネタバレに触れるので分けておきます。

 

 

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【映画】MAY メイ

鉄は熱いうちに打て!

トイレは近いうちに行け!

ブログは熱意があるうちに書け!

ということで、面白かった映画の話をしたいと思います。

 

 

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「MAY メイ」

人と交わることが苦手でうまく人間関係を作れず、子供の頃に買ってもらったたくさんの人形しか友達のいない主人公メイ。

友達や恋人を作ろうとしても距離感や付き合い方が致命的にぶっ壊れているせいで孤独感を拗らせてしまうのですが「さて、友達が出来ないのなら、美しいパーツを集めて私だけの最強オリジナル友達を作っちゃおう!!」という発想にいたり、それを実行に移すお話です。つよすぎる

 

主人公メイの顔の作画がとにかく良い(なぜなら顔の作画が良いので)不気味に整った顔にメガネ(重要)、病的な目つきを中心とした表情、若干骨ばって不健康そうな体つき、不安定でぐらぐらした所作、ぐちゃぐちゃの服装、ありとあらゆる不穏さを作り出しそこはかとない狂気を常に漂わせる、いわゆる「ヤンデレ」としては100点満点で7兆点くらいとれてるんじゃないですかね…?

あと個人的には、タバコ吸うのがめちゃくちゃへたくそなのがかわいい 8億点!

 

メイの作画以外にも、ちょいグロシーンが沢山出てくるんですけどどこか美しいというか魅力的なんですよね、なんなんだろうこれ。

床にこぼれたミルクに鮮血が交じり合うシーンなんか最高ですよ

 

肉体的なグロ要素と、ざわざわするような主人公の狂気、このへんが観る人をおそろしく選んでしまいそうな映画ですが、その要素が大丈夫ならばぜひとも一度は観てほしいですね。どこか薄暗い御伽話のような余韻が、最高に情緒深い…

全人類と全パーツ観てほしいです

 

 

 以下少しだけラストのネタバレに触れます

 

 

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今年のToDo100リスト

今年やりたいなー、達成したいなーということを100個探して、それを普段の指針にしてみると面白そうだなぁと、実際にやっている人たちを見て思い立ち、設定してみることにしました。

きっかけは、今年の手帳に100リスト(100個項目を作って自由に使おう!のページ)があったので、せっかくだから…という所からでした。

まだ100個揃ってないのですが、随時追加していって最終的に100個になればいいなぁ、くらいのゆるい姿勢でいこうと思います。

 

一応以下の通りにルールを定めました。

1、「○○を心がける」「一年間○○する」みたいな明確な結果がわかりづらいものは避けて、わかりやすく数字や結果が出るもの、1回で達成できること、に絞る

2、達成が数字に関わるものは去年の達成数より少し多い数を最大値にして設定する

3、ものすごい簡単に達成できることでも積極的に取り込んでいく

 

 

privatterにもアップしてたんですけど、せっかくブログを開設したのでこちらにも。

 みなさんが何かしたり、リストを作ったりするときの一つの参考になればいいなぁと思います

 

 

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【映画】オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主

ブログの1発目の記事!さぁ気合い入れて何にしよう!みたいなことを少し思ったんですけど、そんな肩肘張って選んでも仕方がないので、順当に見たばかりの作品の話をすることにします。

 

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「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」

死者の姿、そして「死相」がバケモノの形で見えてしまう青年オッド・トーマス(本当はトッドという名前だったけど両親が役所の届け出で間違えたのでオッドになったらしい…)が、その死相のバケモノの大群を見てしまったことから、大規模な事件を予感して、その計画の阻止のために駆けまわる、という、輪郭はシンプルなホラー+サスペンス映画です。

(映画「シックス・センス」のフレーバーに何となく近いので、この辺観たことある方ならスッとイメージが入ってくるのではないかと思います)

 

いわゆるホラー・オカルトものではあるんですけど、その脚本や描写の構成はものすごくシンプルかつ丁寧で、後半のシーンが開かれるにつれ「ああ、なるほど、あの流れならこうなるよね」という納得とともに進めることが出来る、という作りになっています。サスペンス的に事件を追っていく物語ですが、きっちりと視聴者の心を揺さぶってくるシーンもあり、食べ応えも抜群です。

あと、ヒロインのストーミーの顔面の作画が非常に良い。素敵…しかもこの子も良い子なんですよ。

 

大量のむしさんやきもちわるい死相の化物、凄惨な死体、生傷がカジュアルに画面を飛び交ってくるので、この辺の刺激の強い描写が苦手な方は気を付けてほしいですね…まぁ…その辺が極度に苦手な方はこういうオカルトものあまり観ない気もしますが…

 

約90分という比較的コンパクトな長さとほど良い登場人物数、多少の描写のゴアさを除けばさっくりと観られる、とても良い映画です!

このブログを書いている段階ではAmazon primeで観られます!全人類と全死体に観てほしいですね…

 

あっ、あと、なぜかWikipediaには詳細なストーリーとネタバレが思いっきり載ってるので、観ない方がいいと思います。どうしてこんなことに…

 

 

ここから先は内容のネタバレを含んだお話になりますので、一応カットしておきます

 

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をとこもすなる日記といふものを をむなもしてみんとてするなり

というわけでブログを作ってみました。

ブログを始めるときにこの一文を引用する人、世界に180億人くらいいると思いますけど…

 

映画の感想とか紹介とかを気ままに気軽に気まぐれに流していけたらいいなぁと、そんなことを思っていますので、もし気になったりしたらお付き合いいただけたらと思います。

 

ものぐさ故に飽きたらフェードアウトするようにやめると思うので…お気軽に見守ってください…