こぶのなかのしる

観た映画のこととか、アナログゲームのこととか、色々と与太話して暮らしています

【映画】グリーン・インフェルノ

とんかつかお寿司か牛丼かピザ食べたいなーとおもってたんですけど、気づいたらラーメンを食べていました。

 

自分でもよくわからないので、面白かった映画の話をしたいと思います。

 

f:id:rakudachanbeam:20200207214420j:plain

 

 

グリーン・インフェルノ

森林伐採開発の阻止というイキり活動の帰路で飛行機の墜落に見舞われ人喰い族の縄張りに投げ出された大学の環境保護活動サークルの一同が、彼らに捕えられ、次々に選別されパクパクと美味しくいただかれてしまい、仲間同士でその本性をあらわにしながらしぶとく生き残ろうと手を尽くす、新感覚わくわく食レポ映画です。

 

【今回のお品書き】

●仲間のお刺身

●仲間の生き血ジュース

●仲間の目玉の踊り食い

●仲間の香草焼き

●仲間シチュー

 

などなど、愉快なメニューがたくさん!思わずおなかがすいちゃいますね!(??)

 

人間の姿と生活をしているにもかかわらず 「同じ人の姿なのに話も感情も常識も一切通じない」というのがとにかくおそろしい。素材の新鮮さを保つため生きたまま保管され、同じく生きたままパクパクされてしまうのですが、彼らにとって人喰いは残虐な行為でもなんでもなくただの日常のルーチンなので、そこに悪意や慈悲はないんですよね。こええ

 

社会活動サークルのリーダーが、恋人の肉を食べてしまったことに気づいて自殺した女の子の死体をネタにして突然自慰行為をはじめ「いまはやれることをするんだ!」みたいに言いだすシーンがあるんですが、こういうのリーダーが完全にサイコで素晴らしいですね、ホラーの登場人物にこういうクズが一人いるだけでも、物語がビシっとしまります(歪んだ考え方)

 

物理的肉体的なものだけでなく、精神的なグロシーンが目白押し、それこそ捕獲された中盤以降は永遠に続くのですが、このへんのグロ描写にある程度耐性があるようでしたら、「話の通じない知的生命体が一番怖い」というのが非常に楽しめるホラーです。

良い映画なので全人類と全食人愛好家観てほしいですね。

 

 

以下、例によってネタバレに触れるので分けておきます。

 

 

 

 

 

 

ネタバレです。

 

 

 

ラスト、卑劣なリーダーを見捨て逃走に成功し、保護された主人公の「親切な部族に助けられたおかげで命拾いした」という報告のあとで、見捨てられたサークルのリーダーが衛星写真で目撃される、という1シーンがあるのですが、

続編があるわけではないにしても「この物語は彼女が救われた時点ではまだ終わっていない。この嘘の末に待っているのは…」という、一悶着を起こしそうな不穏な香りの残し方が好きです。